Go Viral!
Ways to Resist the Social Immunity

SOUYA HANDA PROJECTSは、東京で30年ぶりに開催される国際アートフェア「Tokyo Gendai」の開催に合わせ、オンラインアートプロジェクトを公開します。このプロジェクトでは、道端の草をリボンで着飾る、排除アートをSM道具に見立てる、水でストリートアートを描くといった、それぞれの方法で社会規範に挑戦するアーティストの作品を、実際にそれが行われた場所と結びつけて紹介します。

本プロジェクトへはウェブサイト( https://goviral.souyahandaprojects.com/ にアクセスすることで参加することができます。作品の実際の実施場所を訪れることで、ウェブサイト上で作品画像が閲覧可能になります。

オンラインアートプロジェクトである「Go Viral! Ways to Resist the Social Immunity(社会的免疫に抵抗する方法)」は日本の現代アーティストである(euglena)、小寺創太、半田颯哉らが参加し、ウェブサイト https://goviral.souyahandaprojects.com/ から鑑賞できます。

本プロジェクトではもともと生物学用語である「Social Immunity(社会的免疫)」という言葉を、社会の主流の価値観から外れた人々を「社会の異物」として排除しようとする社会的意識のこととして比喩的に捉えています。本プロジェクトで紹介される作品は、いずれも公共空間に介入し、ウイルスのように社会に蔓延することで、このような排除に抵抗する方法を示しているものです。

鑑賞者は東京周辺を探索し、本プロジェクトのウェブページに掲載された地図を頼りに作品が実施・制作された場所にアクセスしていきます。指定されたそれぞれの地点を訪れることで、鑑賞者は作品の画像にアクセスし、その痕跡の一端に触れることができます。一部の作品はウェブサイト上で画像を見ることができるだけでなく、実際に現地に設置されています。なお、実際にその場所を訪れることなく、すべての作品を鑑賞できる裏コードも何らかの方法で提供される予定です。

この数年間、人類はウイルスとの戦いを続け、健康と日常生活の回復を目指し、集団免疫の獲得に努めて来ました。免疫は身体を守るために有益なものですが、一方で、アレルギー反応を引き起こすこともあります。アーティストたちは、多数派の論理でなされる抑圧的な「免疫」に抵抗するために、ウィルスのように戦っていくのです。

日時: 2023年7月6日 13:00 - 15日 23:59
URL: https://goviral.souyahandaprojects.com/
参加アーティスト: (euglena), 菊地 良太, 小寺 創太, 半田 颯哉
* 参加アーティストは追加・変更のある可能性があります
キュレーター: 半田颯哉
主催: Souya Handa Projects

(euglena)は東京を拠点とするインスタレーション作家。中華系タイ人の父とペルー生まれの日系人の母の間に生まれる。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン学科空間演出研究室修士課程修了。

【受賞歴】
2019 第22回文化庁メディア芸術祭/アート部門: 新人賞
A' Design Award and Competition 金賞
2018 第24回学生CGコンテスト/アート部門:優秀賞、エンターテイメント部門: 塩田審査員賞
2017 SICF18/ 準グランプリ、オーディエンス賞

【個展】
2023 ファシアをみつけたら(moku²/東京)
2021 眠る種、眼差し。(古民家いなえ/千葉)
2019 Seek foundations(コートヤードHIROO/東京)

【グループ展(抜粋)】
2019 第22回 第22回文化庁メディア芸術祭 受賞者展(科学未来館)
第24回 学生CGコンテスト受賞者展(科学未来館)
2018 SICF18 Winners Exhibition (スパイラル/東京) 

菊地良太

1981年千葉県生まれ、同在住。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。フリークライマーとしての独特の視点を美術表現へと変換させ、都市や風景に内在する様々な領域や境界線を可視化させる作品を発表している。

主な作品発表に、『そとのあそび~ピクニックからスケートボードまで~』展(市原湖畔美術館/2018年)、北アルプス国際芸術祭2020-2021(長野県大町市/2021年)、路・線・図・Ⅱ(gallery trax/山梨)icon CONTEMPORARY PHOTOGRAPHY II(AXIS Gallery/東京)

小寺創太
1996年 東京都出身
2021年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了

【個展】
2022 調教都市(Token Art Center/東京)

【グループ展(抜粋)】
2023 IWAKAN Magazine 6th EXHIBITION −男性制−」Gallery -1
EASTEAST_TOKYO 2023(科学技術館/東京)
2022 TOMO年越美術館 2022-2023 いる派 presents 身体アンデパンダン24時(TOMO都市美術館/東京)
回顧展(gallery 10[TOH]/東京)
界面体(CON_/東京)
野山のなげき(Room_412/東京) 

半田颯哉は1994年浜松市生まれ、広島出身のアーティスト・インディペンデントキュレーター。東京を拠点としており、テクノロジーと社会倫理の関係や、アジア人と日本人のアイデンティティを巡る問題を主に扱っている。また、1980年代日本のビデオアート研究も行っている。2019年に東京藝術大学大学院より制作で、2023年に東京大学より研究で修士号を取得。

【個展】

2018 public void()(東京藝術大学大学会館/東京)


【グループ展(抜粋)】
2023 Take it Home, for (__) Shall Not Repeat the Error.(そごう広島/広島)
2022 Noodle Party (ANB Tokyo/東京)
2020 New New New Normal(Gallery MoMo Projects/東京)