public void capitalism(prototype)

半田 颯哉

2023年12月16日 - 25日(会期中無休)

開場時間: (日~水)15:00 - 19:00, (木~土)15:00 - 20:00
※ 16日は17時~20時オープン

会場: 麟祥院 ギャラリースペース(東京都文京区湯島4-2-7)


主催: 合同会社Souya Handa Projects

助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]

public void capitalism(prototype)
半田 颯哉

2023年12月16日~25日
(会期中無休)

開場時間: (日~水)15:00 - 19:00, (木~土)15:00 - 20:00
※ 16日は17時~20時オープン

会場: 麟祥院 ギャラリースペース(東京都文京区湯島4-2-7)

主催: 合同会社Souya Handa Projects
助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]

協力: 藝育会、麟祥院

Souya Handa Projectsは、半田颯哉の個展「public void capitalism(prototype)」を麟祥院ギャラリースペース(東京)にて開催いたします。半田は東京を拠点に活動する現代アーティストであり、インディペンデント・キュレーターとしても活動しています。幼少期から科学や工学に親しんできた半田は、テクノロジーの発展と社会倫理の間に発生する摩擦に着目しています。

コンピュータープログラミングにおいて、「public」はどこからもアクセス可能なことを、「void」は何も値を返さない関数を意味します。こうした用語からからインスピレーションを得た半田は、誰にでも開かれており、しかし何も生産しないアートはまさに「public void」であるといいます。

昨今、ブロックチェーン技術やAIの登場といった技術の進歩によって、資本主義はまるで大きな変革がもたらされているかのようにも見えます。しかし、本当に資本主義は進化していると言えるのでしょうか。寧ろ、マルクスの喝破した構造は変わらず今もそこに横たわっているように思えてなりません。半田はそうした資本主義の状況について、ソフトウェア開発におけるプロトタイピングの手法をヒントにして切り込んで行きます。

資本主義がトライアンドエラーを繰り返して発展を遂げてきたように、本展で半田は、まるでオープンスタジオのように現場で作品を作り、時に不完全であってもプロトタイプを提示します。同時に、加速主義社会に抗うかのように、自身の過去作品も展示します。

本展で半田が描き出そうとするのは、いかにAIは人間的であり、そしていかにアートと資本主義は相似しているのかです。その作品には、あるいは資本主義だけでなく、アートそのものに対する一見シニカルな態度が見受けられるかもしれません。しかし同時に、アートの持つ変容の力を信じている半田は、このようにもいいます。「アートは何も生み出さない。しかし、明確な出力がなくとも、人々の人生に影響を与えることのできる、関数のようなものでもあるはずだ。」

参考画像

半田 颯哉(アーティスト・インディペンデントキュレーター)

1994年、浜松市生まれ。高校卒業までを広島で育つ。技術と社会倫理の関係に焦点を当てる。また、アジアおよび日本の文化的アイデンティティを探究している。2019年、東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。また、「1980年代日本のビデオアート」をテーマに研究も行っており、2023年、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。